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熱力学に重なる社会現象(3)

Vol.01-06

2024年02月13日

第1章 難解な「真実」を簡単に説明する「表現」

第1章 難解な「真実」を簡単に説明する「表現」

最初は、熱力学を説明しようと試みた。

その試みで、既存の熱力学の教科書に書かれていることを出発点にすると、やはり難しいと感じた。
そこで気が付いたことがあった。熱力学を理解させるために高校生時代に見出した理解の方法があることに気が付いた。それは何にでも使える理解の方法なので、それを先ず説明する。この理解の方法を使えば、熱力学の基本であるエネルギー保存の第一法則で理解が進む。

熱力学ではエントロピーという言葉が登場する第ニ法則の数式を使った理解が難しい。
この第ニ法則は生活感覚でも理解できるものだ。第ニ法則は、外部からのエネルギー供給なしに低温物体から高温物体に熱は自然には移動しないというものだ。

別な言い方もある。自然に起きる物事は、常にエントロピー増大がともなう、という言い方もある。その他の言い方もある。この第ニ法則を理解するために、「真実」と「表現」という言葉を使い、話を難しくさせないで理解する方法を伝えたい。それを理解してもらうところから、説明を始める。この使い方が分かると面白く、いろいろのことを理解できる。

この方法を見出したのは高校生の時代だった。高校2年のときに、答えがだせなかった数学の問題があった。
でも、答えを見ると、「なんだそうだったのか」と分かった。そのことが不思議だった。答えを出す知識はあったのに、答えを出せなかったことが不満で不思議で悩んだ。
そこで、答えを出せなかった理由は何だったのか、悩みを解消するために、その理由を研究した。

その結果、発見したことがあった。どんな難しい問題も、問題の言葉の意味「真実」を必要十分な形に「表現」すれば、その「表現」が答えそのものだと分かった。

それが分かった後は、どんな問題も解けた。
これを理解すると、社会現象も理解できるので、まずそれを解説する。
これを理解すると、難解な熱力学も理解できる。きっと面白いと思ってもらえる。

問題の言葉の意味を「真実」として、それに姿と形を与える「表現」ができれば、問題の答えがだせる。
答えは真実の別の表現でもある。このことをいくつかの例を用いて説明する。

簡単な例から難しいものまである。次号ではまず、簡単なものからやってみよう。


[ Author : Y. F. ]

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