コラムColumn

熱力学に重なる社会現象(5)

Vol.01-06

2024年05月14日

真実と表現の関係例2

この記事の内容

真実と表現の関係例2

中学校で習う数学の問題と答えにも真実表現の関係がある。一見、複雑に見える問題があったとする。
既に記憶している人は、問題の解き方を知っているので、その問題は複雑には見えない。そうすると、記憶して知っていることが理解していることだと錯覚してしまう。記憶力が良すぎると疑問を持てなくなる。
以下は、既に記憶している中学生レベルの問題だ。

問題:Xという変数がある。X同士を掛け算すると、1になるという。Xをもとめなさい。
この程度でも普通の中学生が初めて見れば、きっと難しいかも知れない。
言葉で書かれた形のない問題は真実に相当する。先ず、問題のある数式に表現して、問題にを与える。

言葉で書いた形のない問題を形のある表現すると表現1になる。それを変形させると表現2,3,4,5に変わる。
表現5答えという。表現1から表現5は可逆であり、行ったりきたりしても、価値が変わらない。
価値が同じであるのを、合同と呼ぶ。合同という言葉は中学校で習った。表現1~5は合同である。
唯一のこと(真実)に異なる表現がある。その中で、簡単に見えるのが答えだ。ほかにも、変形させると表現はいくらでも考え出せる。真実に相当するものが問題文の意味になる。意味には形がない。
図1-2は以上の説明を図示したものだ。

[ Author : Y. F. ]

図1-2 真実と表現の関係

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