問題文に形を与えるための表現を作る作業を始めよう。
「共有点の座標を求める」という言葉の表現を表現1とする。
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グラフを見ると共有点の座標を求めるという表現1は「交点のXとYを求めなさい」という表現2に変形できる。
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交点のXとYの値は y=-x 2+2x+3 と y=-2x-2 の2つの式を満たす。
2つの式を満たすXとYは「連立方程式を満たすX,Yを求めること」表現3と等価だ。
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表現3の連立方程式を解くことは習っているので、生徒は計算できる。
X=ー1のときY=0、 X=5のときY=ー12と表現4が生まれた。
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共有点の座標(X,Y)は(ー1、0)(5、ー12)と表現5ができた。
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表現1から表現5は価値(意味)を変えずに変形できる。
即ち、表現は可逆になっている。答えは簡単な表現5のことをいう。
コラムColumn
熱力学に重なる社会現象(7)
Vol.07-12
2024年08月16日
真実と表現の関係例4
この記事の内容
真実と表現の関係例4
問題文を真実として位置付け、それを表現1から表現5まで変形した。表現5は答えだった。
表現5から表現1に逆戻りができる(可逆である)。即ち表現1から表現5の価値は同じ(合同)である。
この場合、複雑に見える真実が問題文、その簡単な表現が答えということになる。
逆戻りできる(可逆)表現の種類はたくさん考えられる。可逆な表現は合同である。
表現が真実を表現していれば、一つの真実はたくさんの表現をもっていることになる。
[ Author : Y. F. ]