前回「熱力学に重なる社会現象(8)」の図1-4に示した実験は表現1を具体的に表現する。
表現1の三つの要素①~③を実験は次のように表現する。
①「慣性系」という言葉を実験は次のように表現する
静止しているaが、速度Vで直線運動で右に移動する乗り物bを見ている。aとbは慣性系の関係にある。
②「光の速度を測定する」という言葉を実験は次のように表現する。
bから光を発射する。それをbの外の止まっているaが光の速度を測定する。
aが測定した時間Ta後に光がセンサーに到達したとしよう。同じこの事実を乗り物bが観察する。bはセンサーに光が到達した時間はTbと測定する。
bは光の移動距離はLb=CbTbと測定する。
aは光の移動距離はLa=CaTaと測定する。
③「同じ速度」という真実の言葉を実験は次のように表現する
Ca=Cb
以上の3つの要素からなる実験表現を使って、実験全体をさらに変形可能な表現で表現する。
図の表現が消去されて、変形可能な表現が得られる。
コラムColumn
熱力学に重なる社会現象(9)
Vol.07-12
2024年11月14日
真実と表現の関係例4
この記事の内容
真実と表現の関係例4
表現1を変形する
前回の表現1(以下に再掲)の実験で得た変形可能な式をさらに書き換えて変形してみる。
光の移動した距離La,Lbと乗り物bの移動距離VTaが直角三角形を作る。直角三角形であることは中学校で習うピタゴラスの定理が表現する。
表現1は以下の表現に変わる。
La2=(VTa)2 + Lb2
Lb=CbTb
La=CaTa
①と②の表現は実験により以上のように変形され表現された。③はそのまま残す
③ Ca=Cb
表現2
La2=VTa2+Lb2
Lb=CbTb
La=CaTa
Ca=Cb
表現2は実験①②③を整理して過不足なく変形可能な式で表現したものになる。
実験全体と等価な表現になる。
aとbが測定した光の速度が同じ。
この表現は
C=Ca=Cb
この条件を代入して表現3を得る。
表現3
La2=VTa2+Lb2
Lb=CTb
La=CTa
[ Author : Y. F. ]